過払い最前線 ~ クレディア、民事再生でも過払いの40%を返還
以前、このコラムで、アエルが、倒産してしまって、民亊再生をしていると話しました。
そのとき、民亊再生というのは、
「本当は破産してもいいのです。
でも、破産すると、ほんの僅かしか払えません。
債権者の皆さん、それなら、立ち直らせてくださいよ。
立ち直ればもう少しは、払えますから」
という手続きであり、
アエルに過払いがある人は、「債権者」として、重要な影響を受ける
(過払いがどのくらい返ってくるか、再生手続で決まる)
という話をしましたね。 そして、「立ち直った場合、過払い金をいくら払うか」は、アエルの提案する「再生計画案」で決まる
ともお話しましたよね。
ところで、そのときは、アエルのみ念頭に置いたのですが、もう一つ、
クレディアという、結構大きなサラ金も、民亊再生中なのです。
実は、先日、そのクレディアが、朗報を発表しまして、
1 既にクレディアに、過払い金を届け出た人も
2 まだ過払い金を届け出ていない人も
過払い金のうち、40%を返すという発表をしたのです。
これは、正直すごいです。
一度倒れた会社が、借金である過払い金の半分とは行かずとも、40%も返すなら、ある意味御の字です。
さらに、朗報はもう一つ。
上の40%というのは一般論で、30万円以下の過払いは、なんと、100%
払うそうです。
つまり、30万以下の人は、過払いを全額返してもらえるのです。
うちの事務所には、クレディアに過払いがあるお客さんは残念ながら、数人なのですが、それでも今回の発表で、その人たちが助かるのは、本当に良かった。
他方で、アエルのほうはどうなんでしょうか。
実は、うちの事務所は、アエルに過払い金がある人のほうが全然多いのです。
確かに、アエルは、もとの日立信販であり、それほど大手のイメージがないのに対し、クレディアは、上場会社のイメージが強く、余力があるのかもしれません。
でも、一般の人には、アエルのほうが知名度が歩きがするんだよなあ。
アエルにも、是非とも、矜持というか、プライドを見せてもらいたいと思っています。
アエルの今後を、不安と、期待を持ちつつ見守りたいと思います。